【アーベル】please me!
ヘルシングにはまりました。
ベルナドットにも浸かりました。
というわけでアーベル駄文です。微エロです。
「っあ…んん、く」
首元に頭がひとつ埋められている。そいつは皮膚に牙を突き立て、血がぷくりと玉をつくって出てくるのを見ては卑しく笑い、舌でその血をすくった。
漏れ出す嬌声が止められない。
唇をこれでもかというほど噛みしめ、襲う快感に耐える。
己の顔の下にいるアーカードが、じろりと目を此方に向けた。
「勿体無い」
え、と俺がぼやくと同時、長い舌が口元へ向かうのが見える。どうやら噛む力が強すぎて、皮が破れて血が出ていたようだ。
マズイ。思ったときには既に手遅れで、舌がじっくりと口からしたたる血を味わっていた。
「ぉい、あ…ァッ」
化物に血を舐められるだけで、躰がじんわり熱くなる。息が荒くなっていく。逃れようとしてやったことが、逆に自分を追い詰めてしまった。
それでも得られる快楽は絶頂するには事足りずに、直に触ってほしくて。覆いかぶさっている化物の太腿は足を割って間に入っている。だから多分、旦那は気付いてるはずだが。
「触ってほしいのか」
どきりと心臓が一際大きく鳴った。紅い瞳がじっと覗きこんでいる。期待で背筋がぞくぞくするのを感じていた。
「…ぁは、分かったんすか」
「顔に出ている」
ずい、と鼻と鼻がぶつかり合うくらい、顔が近くなる。
鉄の臭いも濃く香るほどに。
「言う事があるだろう?」
「…は」
呆気にとられる俺を見て、化物は更に口角を吊りあがらせて笑う。
「お願いします<please>、が」
クッソ飽きた